やっと、やっと、猛烈な暑さが終わった9月終盤の日曜日。
待ってましたとばかりに、じてぶらに行ってきました。
じてぶらとは、自転車(ロードバイク)でぶらぶら(サイクリング)すること。勝手気ままなサイクリングと思ってください。
京急線の輪行は、電車選びを計画せよ
時刻表をチェックして、乗る電車を決めておこう
輪行に行くなら、前日にちゃんと準備しておかないといけませんね。
何時に家を出るかも決めていなかったので、チューブがない、輪行で使うマジックベルトはどこ?と朝からバタバタ。
さらに準備不足を思い知ったのが、京浜急行線での輪行。
横須賀・三浦方面には、これまでいつも自走していたので、輪行を甘く見ていました。
京急線には、快特、特急、エアポート急行、普通、このほかにも座席指定のウイングサービスがあります。
二人掛けのクロスシートと、横に並ぶロングシートがあり、輪行するならロングシートの車両を選んだほうがいいでしょう。
ロングシート車両の先頭(または最後尾)、運転席の後ろに広いスペースがあるので、輪行する場合はそこに自転車を置きますよね。
クロスシートにはそのようなスペースがありません。無理やり置くこともできるかもしれませんが、かなり迷惑になりそうです。
京急のロングシートは、特急と普通。
ここで大切なのが、ちゃんと乗り換えルートを調べておくこと。
横浜で特急に乗り換えようとすると、なんと!土日の午前9時台に特急はありません。(*2023年9月)
わたしたちは結局延々と普通電車に乗り、横須賀中央で降りることをあきらめ浦賀まで行きました。
普通電車は、途中で快特やエアポート急行待ちで7分止まることも。
もうこうなったら、車窓を楽しむ旅にしてしまおうと。
先頭には鉄道好きさんがいっぱい
京急は、特に鉄ちゃんに人気なのでしょうか。次々と先頭車両にやってきました。
5、6歳のかわいいチビッコに「見たいの?」と聞くと、うんとうなづくので何とか見えるように場所を開ける一幕も。
その後ろでは、大人の男性もじーっと前面の窓を見ていて・・
ああ、ごめんなさい。邪魔だよね、自転車。でも、こちらもここに置くしかなく。
帰りは、逗子駅から横須賀線で帰ってきました。
こちらは鉄オタさんはいなかったのですが、鎌倉・北鎌倉から乗ってくる人の多さが・・
休日の観光地、恐るべし。
浦賀から始まる三浦半島じてぶら
ようやく走り始めたのが11時50分。遅い遅い、もっと早くスタートしなきゃ。
走り始めてすぐ、お祭りの格好をした人が歩いていました。
「お祭りやってるから、寄っていってくださいねー」
通り過ぎるときに、声をかけてくれる人も。
ほどなくして、西の叶神社へ。
浦賀港をはさむように、西と東の叶神社が向かい合っています。
西叶神社の勾玉を、東叶神社のお守り袋に入れて身につけると縁結びのご利益があるのだとか。
東西の神社は、ポンポン船(浦賀の渡し)で行き来することができます。
時刻表はなく、乗りたい時にブザーで呼び出すしくみ。
大人400円の乗船料金に50円プラスすれば、自転車ごと船に乗ることができます。
この辺り一帯、古い町並みが残っているのも、個人的に萌えポイント。
いいなぁ、こんな町に暮らしたらどんなかな、と妄想しながら足を回して。
都市部の便利さを捨てても、一度は自然豊かな場所に住んでみたいという願望があり、気になるエリアに自転車で出かけては「もし移住したら?」の目線でキョロキョロしています。
電車に1時間ちょっと乗れば都心に出られる三浦半島は、特に気になる候補地。
三浦市は、神奈川唯一の消滅可能性都市と言われ、人口減少が進み、高齢化率も高いですが、海、山、畑、広がる景色を感じながら走っていると、とてつもない魅力に圧倒されるのです。
あれこれ妄想しながら、あっという間に三崎港に到着。
今回は残念ながら時間がなく、半島南側の広大な畑エリアには行けませんでした。
マグロの心臓パワーで自転車ガチ勢を追尾!?
国内有数のマグロ水揚げを誇る三崎漁港。
両岸に停泊した船の上に空が大きく広がって、開放的な気分になれます。
産直センターの「うらりマルシェ」をのぞいて、2階のやさい館でフランス人が作る焼き菓子をおみやげに買いました。
遅いランチはマグロにしようと、案内するお姉さんについていったお店が鮨処魚音さん。
鮪の漬け、中落ちのほか、心臓や胃袋、白子など、珍しい部位も味わえるまぐろ三昧丼をチョイス。
しかし、心臓と胃袋はなかなかにヘビーなお味。お酒を飲む人には好まれる味なのかな? 口のなかを上書きしようと、最後に漬けを残しておきました。
しかしマグロのモツたちの滋養強壮成分が効いたのか、この後のサイクリングは調子よく走れました。
ロードのお兄さんたちがスーッと追い抜いていったので、ちょっとおばさんも行ってみるか!?とペースをあげたら、案外ついていけたのが驚き。
三崎のレトロな街がおもしろそう
うらりマルシェとは、港を挟んで反対側に行ってみると、またうっとりしながらぶらつきたくなるエリアに。
古民家を改装したカフェや看板建築が立ち並びます。
あとから調べるに、アンティークショップやらスリランカカレーやら、興味をそそられるお店がいっぱいあるわあるわ。
またの機会に、たっぷり時間をとって探検しよう。
クラブミュージックをBGMにパンを選ぶ
三崎口駅から葉山方面に向かっている途中、パン屋さんを発見して急ブレーキ。
充麦(みつむぎ)さん。
ドアを開けたら、笑顔いっぱいの店員さんが迎えてくれました。
ふと、不思議な感覚を持つのはなぜ?と思ったら、大音響でクラブっぽい音楽がかかっていること。
こちらの店主は元DJなのだそう。
古民家をリノベした店内に響く音楽。パン屋さんとしては珍しいけど、合ってる! 居心地がいい。
パンの生地に力があるような、しっかりした味でおいしかったです。
三浦で栽培した小麦を使い、それ以外の食材もできるだけ地元産を選んでいると知り、ますますファンになりました。
三浦半島のじてぶら、近いうちに再チャレンジしたいですね。